給紙の精度、動作音、コストをどう両立するか。プリンター向けモーターの方式と、基板配線を用いた速度検出の提案を紹介します。
プリンター給紙用ブラシレスモーターソリューション
1. プリンター市場の概要
プリンター用モーターは、オフィスの自動化や産業印刷を支える部品です。デジタル化が進むなか、市場も着実に成長しています。業界分析では、世界の給紙用モーター市場は2025年に約110〜130億元、2026年には約120〜150億元となり、年間成長率は5〜8%と見込まれています。
給紙モーターは、プリンターや複合機で用紙の搬送と位置決めを担うアクチュエーターです。主な方式は、ステッピングモーター、ブラシ付きDCモーター、ブラシレスDCモーターの三つ。家庭用や入門機では、コストや位置決め精度の面からステッピングモーターとブラシ付きDCモーターが多く使われます。一方、中・上位クラスの業務用プリンターでは、高効率、低騒音、応答性を特長とするブラシレスDCモーターへの関心が高まり、従来方式からBLDCへの置き換えが進んでいます。
2. 求められる性能と課題
ブラシレスモーターと制御基板には、印字品質に直結する速度精度と安定性が求められます。同時に、検出精度を高めるほどコストも上がるという課題があります。動作音への関心も高まっており、より滑らかで静かな制御が必要です。
現状の課題は、協調動作の精度とコストパフォーマンスを十分に両立できていないことです。
(1)センサーレス方式:低コストですが、精度には限界があります。
(2)ホールセンサー方式:精度とコストのいずれも中程度です。
(3)磁気エンコーダー方式:十分な精度を得られる一方、高コストで、取り付けも難しくなります。
3. 当社の制御ソリューション
Power Motorは、PCBの配線を速度検出に利用する方式を採用しました。ホールセンサーより高い回転速度の検出精度を得ながら、磁気エンコーダー方式に比べてエンコーダーのコストを抑え、取り付けを簡素化します。速度を精密に把握して滑らかに制御し、印刷時の騒音低減につなげることで、精度、静音性、コストのバランスを取ります。制御基板とモーターを一体化し、お客さまの要件に対応する構成です。
4. 今後の展望
当社は、この方式によって性能とコストのバランスを改善し、既存方式に対する競争力を高めることを目指しています。高性能な印刷技術を幅広い用途へ展開しやすくし、印刷機器の効率、安定性、経済性を高めることで、利用者にとって信頼できる生産環境を支えます。
お問い合わせ
電話:+86-755-3689 9898 / 400-622-3329 メール:info.power@power-motor.com
執筆:Power Motor 研究開発部
