技術ガイド

整流子の構造と働き

ブラシ付きモーターの回転を支える整流子。ブラシとの接触を通じて巻線への電流を切り替え、一方向のトルクを生み出す仕組みを説明します。

19世紀に発明されたブラシ付きモーターでは、軸上の回転スイッチである「整流子」が電流の切り替えを行います。整流子は、回転子上で複数の金属接点に分割された円筒で構成され、各接点は回転子の電磁石の巻線につながっています。黒鉛などの柔らかい導電材料で作られた、2個以上の固定接点「ブラシ」が整流子に押し当てられます。回転子が回ると、ブラシが順に各接点と滑り接触し、巻線へ電流を供給します。回転子が180°回るたびに、整流子は対象の巻線へ流れる電流の向きを反転させ、磁界によるトルクを同じ方向に保ちます。

整流子の構造と働き — 掲載図版